64号(2002年12月号)
第6回CAPM JAPANセミナー開催
効果的なブレンド錠剤がアロマテラピー発展のカギになる
10月13日(日)、14日(祝)の2日間、東京の文京区民センターにおいて、フィリップ・ゴエブ医学博士とジャクリ-ヌ・アゼマール氏(薬剤師)を招いて第6回CAPM JAPANセミナーが開催された。全国から駆けつけた医師や薬剤師、鍼灸治療師を含む参加者はアロマテラピーの長い研究歴と豊富な臨床経験を持つ両氏の講義に熱心に耳を傾け、特にゴエブ博士が自ら開発に携わった目的別12種類のソフトカプセル錠剤(植物油に数種の精油をブレンドしたものをカプセル化)の解説に強い関心を示した。この錠剤を使用することで、複数の精油をブレンドする知識や手間が不要になり、ブレンドミスの可能性をなくし、効率よく確実に内服の効果を得ることができる。また、無味無臭であるため口腔内の粘膜刺激に抵抗ある患者にも問題なく投与できるとして注目を集めた。
・医療としてのアロマテラピーに経口投与は欠かせない
・消化器系の働きを整えることがすべての治療の基本
・効果的なブレンドをタイミングよく投与するのが治療のポイント
・消化器系と循環器系が整うと効果的な治療を行う素地ができる
ゴエブ博士とアゼマール氏が、みゆ己薬局(成田市)を訪問
具体的な経路を記録・蓄積することで市場での信頼性が高まる
・アロマテラピー新時代のサプリメント、アロマドーズの症例報告
ゴエブ博士を囲む座談会開催
アロマテラピーが心と体に作用し、
生活態度まで変わっていくことを実感してほしい
・アロマテラピーは薬の量を減らし人の心を解放する
・喫煙者がアロマテラピーを嫌う理由

63号(2002年11月号)
ラベンダー精油の香りのナゾに迫る初調査
医療用精油の代表的プランドであるフィトサンアロームのラベンダーの一部のロット番号の香りが従来のものと違うとの指摘がありました。これについて、理学博士である荘司菊雄氏など多くの研究者にご協力いただき、その成分から原因を探ってみました。
β-ミルセンとオシメンが酸化によってカリフィレンオキサイドに変化している可能性
理学博士 荘司菊雄
ゴエブ博士の診療室から
第8回 口臭へのアロマテラピーの適用<3>
口臭の85%以上は口腔内に原因があり、口中や歯間、咽頭で発酵した細菌や食べカス、口腔の落屑した細胞が発生する硫化ガスが原因とさてれいます。その他消化器系、肺、腎臓などの疾患原因となっている場合もあります。今回は、口腔内の疾患が原因の口臭を持つ35才の男性の臨床例を紹介します。
これから学び始める人のための《芳香療法》
販売が医療従事者に限定される精油があるのはなぜか
一般には販売されず、医師や薬剤師、鍼灸治療師など医療従事資格をもつ人にのみ販売される精油がある。その選定はメーカーによって多少の差異はあるが、通常、毒性値の高い精油である。ここでは、医療用精油の代表的ブランド、フィトサンアロームを取り上げ、分析書からその理由を探る。
・ケトン類の神経毒性
・アネトールとアスカリドール
・IVPを配合した製品
ウサギやげっ歯類への『メディカルA』の適用
草食動物には植物由来のメディスンを
ハロー動物病院 院長 林紀子氏
ウサギ(ウサギ目)やハムスターなどのげっ歯類(げっ歯目)をペットとして飼う人が増えていることもあり、動物病院に持ち込まれるペットの種類は多様化している。本誌49号でもご紹介した『メディカルA』は、感染症を中心に主にイヌやネコに対して多くの奇跡的な症例を持つが、これまでウサギやげっ歯類に使われた症例はほとんどなかった。そんな中、エキゾティックペット研究会の副会長を務める獣医師の林典子氏が、ウサギやハムスターなどの治療に『メディカルA』を使用してよい結果を得ていると聞いて、話を聞いた。

62号(2002年10月号)
精油の経口摂取について考える
食品衛生法で食品添加物とされる精油の安全性
食品メーカーでは食品の製造に際し、植物から抽出した精油を香料や香辛料、酸化防止剤、製造溶剤等の食品添加物として使用している。食品添加物の使用に関しては食品衛生法に基づく規則に従わなくてはならず、使用を認められている既存添加物のリストや天然香料の原料となる植物を定めたリストには、ティートリー、レモン等アロマテラピーにおいてもなじみの深いものが多く収載されている。それらの成分規格や使用基準については明確に定められていないが、食品衛生法においてどのような精油がどのような目的で使われることが認められているかを知ることは、精油の経口摂取に対する根拠のない抵抗感を払拭する手助けになるだろう。
・フレグランス用精油と医療用精油
・食品添加物として認識される精油
・食品添加物の分類法
・食品添加物の中の精油の位置付け
・「食品添加物」申請だけでは医療用精油にならない
大磯治療院日記
第4回 「完治」するという命題について
院長 長谷川尚哉
・手術の成功=完治ではない
・総合織マッサージで術創がきれいに
薬局でのアロマテラピー導入の試み
使いやすいブレンド品を利用して、
アロマテラピーをわかりやすく紹介
横浜並木薬局 薬剤師 越田良仁氏に聞く
並木薬局は、横浜都市交通(シーサイドライン)の幸浦駅から15分ほどの集合住宅の一角にある。代表取締役で薬剤師の越田氏は金沢区の六浦薬局を10年前に立ち上げたが、1日300枚以上の処方箋をさばく激務で、患者ときちんと対話することが取れないことに対し、疑問を感じていたという。そこで、同じ区内に試験的に”相談薬局”のような空間を設けられないかと考えて5年前に始めたのが並木薬局である。
ゴエブ博士の診療室から
第7回 口臭へのアロマテラピーへの適用<2>
軽く考えがちな口臭ですが、その裏には消化器系疾患などが隠れている場合もあり、医師の診断を仰ぐことが必要なケースもあります。しかしゴエブ博士は、疲れた胃腸を整えるなどそれほど重篤でない場合の治療にアロマテラピーを用いたり、口臭を引き起こす薬剤の使用を控え、その変わりに精油を処方することで口臭を予防することも有効であると考えています。今回は口臭の病因と治療方法について解説します。
・口臭の病因
1:口腔内に原因がある場合
2:消化器系が原因の場合
3:肺が原因の場合
4:薬物が原因の場合
5:腎臓が原因の場合
6:その他の原因
・治療方法
1:予防方法
2:専門医の治療
3:自然医学の適用
野崎医師からの手紙《世界のハーブ療法》
料理と健康に欠かせないハーブ「ジュニパーPart3」
ノザキクリニック院長 野崎豊
古代から、解毒や浄化に欠かせないとされてきたハーブ。ジュニパーを紹介するシリーズの最終回。ジュニパー属のいくつかの種を調べると、同じジュニパーと呼ばれるものでも、種によってその成分や用途に大きな違いがあることがわかります。
・同じジュニパー属でも様々な使い道
・ジュニパーに含まれる主な成分
・現在いわれているジュニパーの効能一覧

61号(2002年9月号)
これから学び始める人のための《芳香療法》〜特徴成分〜
精油の特徴成分の表記は最低限のガイドライン
医療用精油など高品質の精油を見極めるための、最も信頼できる方法として近年使われるようになったのがガスクロマトグラフィーによる、精油の化学組成グラフである。これは、精油を構成する様々な成分を分離させて、それぞれの濃度を検出、ガスクロマトグラフィー(G.C.)で波形を描いたものに、マススペクトリ(M.S.)を組み合わせて各分子の質量を測定し、スペクトルとして分析書に示したものである。この分析書により、その精油に含まれている化学成分の種類および構成比がほぼ完全な形で把握できる。分析書があることで、その精油に付記された特徴的な成分表示に対する信憑性が高まってきたといえよう。
・特徴的な成分が限定されることで治療用途が広がったThymus vulgaris
・生育段階を明確にすることでより深化する品質基準
・研究者の主観が反映される微量成分の表記
・成分研究に重点を置き過ぎることが可能性を狭めてしまうという逆説
・成分を含有率まで特定できる分析書はエンドユーザーへの保証書
アロマテラピーの問題点を衝く
何ができる? アロマテラピストの資格の招待
―クオリティーの高いサービス提供者になるために必要なこと―
「アロマテラピーを職業にしたい」と考え、資格取得を目指す人が増えている。確かに、昨今の経済状況を反映して、手に職を付け、独立したいという気運は女性の間に強く起こっているようだ。社会全体が様々なストレスに見舞われる分、いやし系ビジネスは景気の動向と反比例するように急速に成長している。何をもってビジネスチャンスと捉えるかはひとそれぞれだが、資格イコール自立とはいかないのも現実だ。中には、多額の受講料を払ったはいいが、開業に結びつかないという不満を漏らす人がいたり、トラブルに発展したりすることもあるという。
・行政が黙認する”サロン”アロマテラピー
・医療の現場に進出する民間資格取得者たち
・「気持ちいい」は医療に当たらない
・資格ビジネスがアロマテラピーの可能性の芽を摘む?
・資格+経験で一人前のアロマテラピストになる
ゴエブ博士の診療室から
第6回 口臭へのアロマテラピーの適用<1>
軽く考えられがちな口臭ですが、その裏には消化器系疾患などが隠れている場合もあり、医師の診断を仰ぐことが必要なケースもあります。しかしゴエブ博士は、疲れた胃腸を整えるなど、それほど重篤でない場合の治療にアロマテラピーを用いたり、口臭を引き起こす薬剤の使用を控え、その代わりに精油を処方することで口臭を予防することも有効であると考えています。今回はまず、口臭とはどのような疾患なのか、また、その診断方法などを解説します。
野崎医師からの手紙《世界のハーブ療法》
料理と健康に欠かせないハーブ 「ジュニパーPart2」
ノザキクリニック院長 野崎豊
古代から、解毒や浄化に欠かせないとされてきたハーブ、ジュニパー。全号ではその用い方について、時代を追って説明してきました。今回は、料理に入れたりハーブティーとして飲むだけでなく、精油をジン(酒)に垂らすなど手軽で楽しい利用法を紹介します。精油の場合は品質に注意し、Juniperus communisの実から抽出したものと(ジュニパー=果実)と小枝から抽出したもの(ジュニパー=小枝)とは成分が異なるので気をつけましょう。
・スパイスとして楽しみながら内服
・内服使用例
・外用使用例
・その他の使用例

60号(2002年8月号)
これから学び始める人のための《芳香療法》〜栽培方法〜
オーガニックであることが最高品質の条件か
昨今、輸入農作物の残留農薬の問題などが取り上げられる中、オーガニック農作物に対する関心は高まるばかりだ。しかし、「有機栽培」「無農薬無化学肥料栽培」など耳障りのいい言葉が、何の根拠もなく無責任に精油のラベルに表示されていることは多い。栽培法の表示はどこまでが真実なのか。
・有機肥料使用イコールオーガニックではない
・オーガニックの認証・認定システム
・EUによるオーガニック検定規定
・フィトサンアロームのオーガニック精油とは
・ヨーロッパハーブを日本で栽培する試み
野崎医師からの手紙《世界のハーブ療法》
中世ヨーロッパやチベットで疫病に大活躍 「ジュニパーPart1」
ノザキクリニック院長 野崎豊
・古代から解毒・浄化に欠かせないハーブ
・摂取量に注意したルネサンス期
・現代は抗菌作用と神経系の疾患に注目
北米医療従事者および
開業施術者アロマテラピー協会(NAMPAA)からの報告
アロマテラピー・マッサージセミナー開催
NAMPAA ロン・ストライベル
アメリカやカナダでも、代替医療として、あるいはセルフケアのツールとして、アロマテラピーは急速に普及しています。その中で、NAMPAAは、正しい情報を普及させ、アロマテラピーの健全な発展を図ることを目的として設立されました。この協会は、特に医療用として精油の品質基準を重要視するラマシャンティ・アロマテラピー研究所のメソッドを取り入れています。同協会のロン・ストライベル氏より、ラマシャンティ・アロマテラピー研究所からジャクリーヌ・アゼマール氏(薬剤師)を講師として招いたセミナー・リポートが届きましたので、ご紹介します。
・合計20時間にわたり精油の品質基準と処方例を展開
・アゼマール氏の巧みな講義が13の処方例の理解へ導く
大磯治療院日記
第3回 ステップバイステップ
院長 長谷川尚哉
・“聞く”も治療のうち
・患者が私を育ててくれた
ゴエブ博士の診療室から
第5回 月経困難症へのアロマテラピーの適用
非常に多くの女性を悩ませる月経困難症。その背後には医師による治療を必要とする疾患が隠れていることもあるため、必ず医師の診断を仰ぐことが必要です。その上で、精油を使った治療が友好であると判断できるのはどんな場合か、またその際に使われる精油について解説します。
・月経困難症の定義について
・月経困難症の生理病理学
・診断および臨床、病因、補足検査

59号(2002年7月号)
これから学び始める人のための《芳香療法》〜抽出方法〜
なぜ精油の抽出には水蒸気蒸留がベストなのか
植物がもつ芳香物質をいかにして効率よく取り出し、利用するかということに人類は腐心してきた。今回は様々な抽出法のメリット、デメリットとともに、現行の精油採取方法として最もポピュラーに行われている水蒸気蒸留について考えてみたい。
・精油の歴史は香料の歴史
・水を使うことで芳香成分を損なうことなく取り出せる
・精油の蒸留は労多くして量少なし
・圧搾と蒸留、2つの抽出法をもつ精油
・分析書の厳格なチェックで、抽出の確かさを確認する
ゴエブ博士の診療室から
第4回 肝機能不全にかかった患者の症例臨床および治療報告<3>
シャルル氏は35歳、中小企業の技術開発者で、身体疲労が抜けないこと、消化が悪いことを訴えてゴエブ医師の診察を受けにきた患者です。シャルル氏の疾患について、ゴエブ医師は単独の肝細胞機能不全、つまり肝細胞での代謝が鈍化してはいるが、隠れた器質疾患はないという診断を下しました。前号と今号では、精油を使った治療について解説しています。
ナチュラルメディスン掲示板
江原音楽療法専門学校 音楽療法生体機能研究室開設
・まずは医学の基礎を伝授
・トマティス理論で社会に貢献
・だから唾液が生きてくる
・聴覚で治すトマティスジャパン トマティスジャパン代表 村瀬邦子
野崎医師からの手紙《世界のハーブ療法》
料理と健康に欠かせないハーブ 「サルビアpart2」
ノザキクリニック院長 野崎 豊
ラテン語で「治療」を意味するSalvareを語源にもつサルビア(Salvia officinalis)。前号ではその効用について、古くはエジプトにまでさかのぼってご紹介しました。今回は具体的な活用法を中心にお話します。
・お茶にするかスープにしても美味
・生活の中で大活躍するサルビア属
イスクラ薬局でサマービュティーキャンペーン開催
天然素材100%の美容ブレンドが女性客に大人気
6月6日、東京・九段下にあるイスクラ薬局でサマービュティーキャンペーンが開催された。イスクラ薬局の前進はイスクラ産業。旧ソ連との貿易業務を通して、小児麻痺の生ワクチンを輸入したことをきっかけに、1967年5月に日本橋イスクラ薬局1号店をオープン、その後中国医学の理論を取り入れた漢方中心の薬局として発展し、現在都内に直営を含め6件の薬局が展開されている。
ここ九段店は97年にオープン。顧客は中医師に予約を入れてから訪れることが多く、中医師のアドバイスを取り入れた漢方薬局として地域にしっかりした基盤を築いている。そして、昨年より西洋漢方ともいえるアロマテラピーの導入を開始。自然医学に根ざした包括的な全体医療を支えていく姿勢が業界で注目を浴びている。
・ローズの高貴な香りと、肩凝りに有効なマッサージオイルがOLに一番人気
・疲れている勤め人をアロマテラピーでもサポート
フィットサンアローム新精油の使い道は?
Abies grandis(オオモミ)はレモン様の香りが人気
Cedrus deodaraヒマラヤスギの抗炎症作用に期待

58号(2002年6月号)
これから学び始める人のための《芳香療法》〜抽出部位〜
植物の各部位が生成する精油成分の目的
同一産地で同時期に採取された植物でも、抽出部位が違うと成分がガラリと変わることがある。したがって、抽出部位の認識は、医療目的のみならず、アロマテラピーにかかわる者すべてにとって必須の事項だ。この成分相違に付いては、植物学的に解明されてない点が多いのは事実だが、生体防御機構と各部位で産成される天然有機化合物が緊密な関係にあることは、すでにつきとめられている。ここでは、主だった5つの生理作用と成分の違いについて論じてみる。
・精油成分は植物の代謝産物
・抽出部位で成分がかわる
・生育段階
・考察
野崎先生からの手紙《世界ハーブ療法》
料理と健康に欠かせないハーブ 「サルビアPart1」
ノザキクリニック院長 野崎豊
・台所の薬サルビアはスパイスの主役
・古代から聖なる薬草として活躍
大磯治療院日記 第2回 療法家と患者のスタンス
院長 長谷川尚哉
アロマテラピーの問題点を衝く
アロマテラピー団体の存在意義とは
アロマテラピー各団体の意義を探るため、主要団体のいくつかにコンタクトを試みた。『アロマ&エステティックガイド2002』(フレグランスジャーナル社刊)によれば、現在、会員数10数名から6000名を越えるものまで、日本国内には大小合わせて63の団体が存在する。一部、掲載されてない団体もあるということなので、実際にはもっと多くの団体が乱立していることになる。
・業界の統合・再編成を目指すイギリスと群雄割拠の日本
・曖昧な定義、曖昧な資格、曖昧な効果、アロマテラピーの曖昧な美学と魅力
・天然が身の上のアロマテラピーもビジネス展開は工業製品と同じ
・アロマテラピーは本来、どこまでもインデペンデントな存在であるべき
・法整備や国家資格の成立でアロマテラピストは失業する?
ナチュラルメディスン掲示板
東京女子医科大学で自然療法外来開始
・ハーブの島「淡路」で開催 第2回アロマテラピー&園芸療法研究会
ゴエブ博士の診療室から
第3回 肝機能不全にかかった患者の症例、臨床および治療報告<2>
シャルル氏は35歳、中小企業の技術開発者で、身体疲労が抜けないこと、消化が悪いことを訴えてゴエブ氏の診療を受けに来た患者です。前号ではシャルル氏の疾患について、ゴエブ医師が単独の肝機能不全、つまり肝細胞での代謝が鈍化しているが、隠れた器官疾患はないという診断を下した経緯について説明しました。今号から2回に分けて、精油を使った治療について解説していきます。
・具体的な治療法 食餌療法/精油の処方
・精油ブレンドの治療効果
消化に応じて胆汁の量を調節/胆汁分泌促進作用/胆汁排出作用

57号(2002年5月号)
これから学び始める人のための《芳香療法》
緻密さに欠ける精油の「産地」基準
医療目的で使用される精油に求められる品質基準の項目で、前号の「植物名」に次いで挙げられるのが、精油を抽出する植物の産地である。なぜなら土壌や気候、標高といった条件、つまり生育地が異なると、その地で育つ芳香植物から抽出される精油の化学組成が変わってくるからである。しかしながら、昨今の異常気象や乱伐による土地の疲労等の理由で、従来の原産地が必ずしも現在”産地”の項目に入らなくなってきている。これまで漠然ととらえられてきたきらいのある産地基準の限界と今後の改善点について考えてみた。
・Rosemarinus officinalisの場合は産地の特定が死活問題
・様々な種を持つラベンダーは産地もバラエティー豊か
・フランスはイメージ通り生理機能特性の面からもラベンダー大国
・漠然とした産地基準から究極の環境基準へ
ゴエブ博士の診療室から
第2回 肝機能不全にかかった患者の症例および治療報告<1>
重症心身症害児・者へのアロマティックマッサージ
人の手と精油が心と体を解きほぐす
ナチュラル・ヘルス・ラボ フェレ・フォンド室長 大島櫻彩氏
国立療養所下志津病院 小児科医長・臨床研究部 向後利昭氏
本誌50号では、国立療養所下志津病院の向後利昭氏が中心になり、小児科における感覚統合治療法へのアロマテラピー導入を試みている様子をリポートした。今回は、スタッフに対する講習も兼ね、アロマテラピーの専門家を招いて、重症心身症害児・者に対し実際にアロマティックマッサージを行う現場を取材した。
・感情に大きな影響を与える芳香分子と栄養素
・単に刺激を与えるだけでなく人と触れ合うことが大切
・信頼関係が築けなければ大きな効果は期待できない
野崎先生からの手紙《世界ハーブ療法》
夏を乗り切る万能ハーブ「カミツレ」
ノザキクリニック院長 野崎豊
・ヨーロッパの歴史はギリシャ時代にまでさかのぼる
・女性の健康維持に欠かせないジャーマンカミツレ茶
・鎮静作用と甘い香りがあいされてきた理由
・カミツレの使い方
ナチュラルメディスンスクラップ
・21世紀は音でウイルス感染を診断
・未熟なアジアゾウはハチミツの香り

56号(2002年4月号)
これから学び始める人のための《芳香療法》
アロマテラピーにおける学名の必要性と問題点
医療目的で精油を用いる場合、原料の植物を学名で認識するのは常識。一方で、常に進化しつつある種を明確に分析することは不可能であること(しかも進化のメカニズム自体はっきりと解明されていない)、学名が変わる可能性があること、学名の取り違えが起こり得ることなどから、完璧な学名把握が難しいのも事実である。植物の学名や命名法について知っておくべき最低限の知識を紹介する。
・学名はメディカルアロマテラピーの入り口
・学名は植物識別の決定的な基準
・別の概念の登場で学名は変更される場合もある
・アロマテラピービジネスにおける学名の陥穽
・本当に学名通りの植物か
大磯治療院日記(新連載)
第1回 内省を欠かさず患者と共に歩む日々
院長 長谷川尚哉
・私はなぜ鍼灸マッサージ師になったか
・心と体を癒す治療院の開設
・明るい笑顔とプラス思考
アロマテラピーの問題点を衝く
精油の飲用・原液塗布はアロマ療法士になるためのハードル
最高品質の精油と確かな知識が精油の飲用を可能にするが、飲用を推進するか否かは、つまるところ、その効果に何を期待するかということに尽きるのかもしれない。
精油の飲用および原液塗布は可能か。この問題について、特に飲用に関しては各アロマ業界団体、また国により見解が分かれ、過去に激しい論争になったこともある。やや乱暴なくくり方をしてしまえば、科学的な見地でアロマテラピーを検証してきたフランスは飲用を積極的に推進しており、香りによるリラクゼーションを主眼にしてきたイギリスは飲用を不可としてきたといえるであろう。そして日本のアロマテラピー業界の多数派は”イギリス型”を踏襲したため、飲用を禁止する考えが主流であった。今、こうした傾向に変化はあるのだろうか。日本の主要アロマテラピー業界団体「日本アロマテラピー学会」、「日本アロマテラピー協会」、「日本アロマコーディネーター協会」に取材を申し込んだところ、意見を聞くことが出来たので、そのコメントと併せて日本のアロマテラピーの現状について考察したい。
・医療従事者がとらえるアロマテラピーと香りを楽しむアロマ・ワールドは別物
・問われるべきは精油の品質と臨床データの集積
・精油の飲用も原液塗布も、厳しい条件がクリアされてから
・香りによる癒しに特化するのか、治療の可能性も探っていくのか
野崎医師からの手紙
冬にゆがんだ体を整える春療法
ノザキクリニック院長 野崎豊
・ヨーロッパの長い冬は体を歪ませる
・古代から広く使われてきたハーブが今も活躍
ゴエブ博士の診療室から
第1回 ひとりのアロマ研究家との出会いが私の進むべき道を決定付けた
平成10年から5回にわたりCAPM JAPANセミナーで講師を務めるフィリップ・ゴエブ氏。現在はインドのチェンナイにあるラマシャンティ・アロマテラピー研究所(所長/J.フィリップ・メルビオ)の医療研究部門の責任者として、臨床実験や様々な検査を行うかたわら医師として診療を行うという非常に多忙な生活を行っています。
氏と編集部の交流の中で、氏が自然医学に対してどのように考えているかを読者のかたがたに伝えたいと思い、連載を開始することになりました。「自然療法(特にアロマテラピーと海洋性微量元素療法)の素晴らしさを広く知ってもらいたい」という氏のメッセージを、医師としての経験から毎回自由に語ってもらいます。
・小さな村の開業医として医療技術を磨く
・症状の緩和に重点を置く西洋医学の限界
・製剤の品質にバラつきがあるのが自然療法の問題
・効果が高く副作用のないアロマテラピーとの出会い

55号(2002年3月号)
カイロプラクティックを補完するアロマテラピー
生理機能上の病変に有効なアロマテラピーで治療効果をさらに上げる
長原へルスケアセンター 院長・桜井将
カイロプラクティックは、ギリシャ語のカイロ(CHIRO:手)とプラクティス(PRACTICOS:技術)を組み合わせた造語で、直訳すると「手技」という意味を持つ。アメリカで始まったこの手技療法は、背中の骨の隆起を手で押し込んだところ、突然耳が聞こえるようになったことをヒントを得て開発された脊椎を調整する療法である。欧米では、アメリカを中心に多くの単科大学が設立され、国や州によっては法的資格制度も整い、医療保健が適用される場合もある。
日本では法的な規制はないものの、厚生労働省の指導の下、1992年11月に12のカイロプラクティック団体が集まって「日本カイロプラクティック連絡協議会」が発足し、統一された教育基準や自主規制のガイドラインを協議している。日本のカイロプラクターについて、標準的な質を保つことを目的としたものである。
そんな中、カイロプラクティックの考え方を基本に、医学的な見地から独自の手法を編み出し、さらにアロマテラピーを導入することで高い効果を上げているカイロプラクターを取材した。
・五十肩を老化ととらえ独自の治療法を編み出す
・整形外科で治らなかった五十肩がカイロの手技とアロママッサージで改善
・カイロだけでは難しい疾患にはアロマテラピーを併用する
・カイロとアロマの施術後精油を使ったセルフケアで不眠症を克服
・今後の課題は寝たきりの高齢者を歩けるようにすること
アロマな生活ハートフルレシピ
第12回(最終回) 最高級ローズクリームで乾燥したお肌もイキイキ!
プリマローズKAZUKOアロマスクール 校長・森田和子
〔使用精油ひと口メモ〕
バラはその洗練された香りから、古代より香料や化粧品として使われてきただけでなく、様々な薬効が注目されてきました。集油率が非常に低いためにローズのHEBBD精油は大変高価ですが強壮作用や抗うつ作用に優れ、また優美で至高の愛を感じさせる香りには瞑想を促す作用もあります。アロマな生活ハートフルレシピ
アロマテラピー教育について考えよう!
第12回(最終回) アロマテラピー教育を考えよう〜総括編〜
大磯治療院 院長・長谷川尚哉
・大企業でさえ信用を失う時代の新たなパラダイムとは
・広さより深さの模索がすでに始まっている
・自分がどんなテラピストになりたいか、が出発点
精油のQ&A
精油は合成樹脂を溶かす?
歯科医師による予防医学啓蒙の試み
楽しく口輪筋を鍛えれば、10歳若返る!
宝田恭子氏(宝田歯科医院 院長/江戸川区南小岩)はティートリーなど精油を使った歯周病の治療・研究を行っている歯科医師である。そのほかにも、酸化電位水が口腔内の疾患に及ぼす影響を重視した総合的な治療に取り組んでいる。
2月16日(土)、氏の日頃の研究成果を一般の人にわかりやすく伝え、日常生活で役立ててもらうために「自分の健康は自分で管理する」「楽しくセルフケア」をテーマにセミナーが行われた。

54号(2002年2月号)
花粉症対策
花粉症の季節を乗り切るアロマテラピー
アレルギー症状の緩和に役立つ精油と使用法
日本人の約30%がアレルギー疾患をもつといわれる時代、中でも代表的なのがスギ花粉症。日本気象協会によると、今年の花粉の飛散は東京をはじめとして全国各地で例年より多い可能性があると予測されている。西洋医学では副腎肝皮質ホルモン(ステロイドホルモン)剤や抗ヒスタミン剤などを処方し、アレルギー反応を抑えるのが一般的だが、眠くなる、免疫力が低下するなどの問題があるため、アロマテラピーなど、より自然なもので対処できないか、というニーズが高まっている。アレルギー症状の緩和に対し、精油がある程度有効であることは、経験的に明らかだ。さらに日本の医療の現場では、ティートリー精油の飲用で花粉症に効果を上げるなど様々な試みが行われている。アロマテラピーで花粉症に対処する方法を紹介する。
花粉症への効果100%、漢方薬より手軽なティートリー精油の飲用
・精油の攻撃的な香り、抗菌、抗炎症作用に着目 香をかぐだけでも症状が緩和
・フランスで経口投与される精油は西洋漢方の生薬
ユーカリ属精油の吸入で鼻がスッキリ
・抗炎症作用、うっ血除去作用が鼻炎を鎮める
・1,8シネオール単独では効果がなくても複合物としての精油が効果を発揮
アロマテラピー教育について考えよう!
第11回 アロマテラピーにおける会話
大磯治療院 院長 長谷川尚哉
・アロマテラピーは会話から始まる
・「問いただす」ではなく「話してもらう」
・必要な情報をいかに話してもらうか?
・「復唱」「同意」…相手の心の声に耳を傾けること
・個人的な信頼関係が築けたとき、アロマテラピーはその効力を最大限に発揮する
予防医学への取り組み
医師の指導で安全に行うことがポイント
生活習慣病の薬を確実に減らす運動療法
多摩市・天本病院 副院長/日本橋かきがら町クリニック 青野治朗
高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などの生活習慣病の改善のために、運動療法が注目されている。運動療法とは、医師の処方に基づき、安全かつ効果的な運動を行うことで疾病の改善を図るものであり、その効果の高さは現代人の運動不足が多くの疾病を誘発している可能性を示唆している。総医療費の増大により日本の医療保健制度が破綻しつつある現在、運動療法の果たす役割は非常に大きい。青野治朗氏は予防医学の観点から地元に密着した地域医療を目指す医師として、実際に多くの症例で著しい効果を上げている。氏の取り組みと具体的な症例を紹介する。
・最適な負荷を継続的にかけることが成功の秘訣
・水中でのメリットを最大限に生かすアクアビクス
・生活習慣病の薬が確実に減り減量はリバウンドなし
・薬に頼らず健康を勝ち取る運動療法は次世代に向けた最先端の予防医療
アロマな生活ハートフルレシピ
第11回 受験シーズン到来!
集中力を高めて実力を120%出し切るレシピ
プリマローズKAZUKOアロマスクール 校長 森田和子
・試験勉強の効率を上げるアロママッサージ
・よく眠れて疲れを残さないヘアパック
・勉強に疲れたら・・・好きな香りで脳を休める
・試験当日の朝はアロマバスでシャキッ!
・試験中も精油を携帯してリラックス&集中
世界のアロマテラピーの研究から
抗菌作用はZingiber officinale、Aframomum danielle、Curcuma longa L. の順に強い
サン・トメ・プリンシぺ産のショウガ科(Zingiberaceace)の植物3種から抽出される精油の生化学成分構分および抗菌作用について検証
・アフリカの小さな島国は伝統医療の宝庫
・ショウガ科の精油成分を分析、比較
・多くの菌種で抗菌作用を確認

53号(2002年1月号)
患者の心を含めたトータルな癒しを目指して
色彩や平和的シンボルで心を癒し、
病院を癒しの空間にするヒーリングアート
欧米では病院建築の際に、その総工費の1〜2%をアートなどに当てる慣習があるという。日本でも心の状態が傷病の経過に影響を与えていることは多くの医師が現場で実感しており、厚生労働省も医療機関の快適性の向上が治療に与える影響に注目し始めている。
実際、病院やクリニックのもつ殺風景な印象を改善しようと、様々な取り組みを行う病院やクリニックが増えている。待合室に絵画や芸術作品を飾ったり、植物を置くなどの試みは古くから行われているが、内装に温かい木目調やパステル調の淡い明るい色彩を使う、窓に障子を入れる、など内装の工夫から、その発展形として、一部の病院では、見る人の心を癒すために室内や廊下の壁に大きな絵を描く「ヒーリングアート」を導入し始めている。
・リラックス空間を作ることは精密な検査に不可欠
・欧米における癒しの実績からヒーリングアートを導入
・平和的なテーマで患者だけでなく職員も含めた癒しを目指す
・青や緑の色調が心を鎮める
ハートフルレシピ
第10回 のど・鼻スッキリ 花粉症を抑える
プリマローズKAZUKOアロマスクール校長 森田和子
・アレルギー対策マニュアル
〔使用精油ひと口メモ〕
※ユーカリラジアタ:鼻腔や咽頭からの粘液を排出し、免疫力を高める作用があります。また、アレルギー性鼻炎以外にも、カゼやインフルエンザの初期症状を和らげる作用があります。塗布と芳香浴に特に適し、吸いこんだときの気持ちよさは格別。
※ペパーミント:肝機能強壮作用があり、体内の代謝活動を活性化する働きがあります。また、神経強壮作用があり、リフレッシュ効果抜群です。
〔そのほかのおすすめ精油の効能〕
ローズマリー・シネオール/ラベンサラ/ティートリ/ローマンカモミール/ローズ
アロマテラピー教育について考えよう!
第10回「精油の飲用の是非、その教育について」
大磯治療院長 長谷川尚哉
・香りを食する「食品用附香剤」の存在について
・精油の飲用、塗布の是非
・飲用例に対する教育の必要性
薬局でのアロマテラピー商品販売戦略
芳香蒸留水が大人気 日本橋くま薬局で催されたアロマキャンペーン
・香りと相性が商品購入の一番の決め手
・市販の化粧水とは全く違う芳香蒸留水の使い心地
・健康ドリンク界の輝けるアロマバイタル
・医院や治療院との連携で効果的な顧客増加を図る
第5回CAPM JAPANからの質問集 Part3
・精油を使って耐性菌はできないのですか?
・歯の知覚過敏に効果のある精油を教えてください。



