ナチュラルメディスンonline :アロマセラピー・セミナー

関西発!アロマセラピストを応援するNPO法人
関西アロマセラピストフォーラムが設立されました

2008年8月25日

8月2日、神戸「布引ハーブ園・森のホール」にて、NPO法人関西アロマセラピストフォーラムの設立記念講演会が開催されました。

関西アロマセラピストフォーラム(以下、KAF)の理事長を務めるのは、産婦人科医である大門美智子先生(大門医院副院長・日本アロマセラピー学会認定医)。大門先生は「身体だけではなく、患者の心を治していかなければ」と、心身を癒すアロマセラピーの勉強をし、積極的に診療に取り入れました。また、メールマガジンの発行やセミナーを通し、医師の立場から情報を発信する活動を4年間行ってきました。

このような活動を通してセラピストとの交流が深まる中で、アロマセラピーが誤解されていることが少なからずあることを痛感。また、ストレス社会で癒しを必要とする人が多い現在、癒しのプロであるセラピストたちにもっと活躍の場を広げたい、という願いのもと、副理事に就任されている宮里文子さん(日本アロマセラピー学会評議員・認定看護師)とKAFを立ち上げるに至ります。

当日、講演をしたのは有限会社アロマティーク代表・中村あづささん、鳥取大学医学部生体制御学講座・神保大樹先生、キャラアロマセラピースクール講師・下川路さやかさんほか、KAF理事の医師、ナチュラル診療内科クリニックTAKEBAYASHI院長・竹林直紀先生、村田泰正クリニック院長・村田正典先生、春田クリニック院長・春田博之先生。

100人以上のセラピストが集まり、メディカルアロマセラピーを実践したい人、これから学びたい人のスキルの差、スクールの違い、医療従事者と非・医療従事者の垣根を越えた交流の場として、学びの場として盛況のうちに終了しました。9月20日、11月22日には、「KAFアロマカフェ」が開催されます。この「アロマカフェ」は、アロマセラピーに携わる方々の情報交換や交流の場として定期的に行われる予定です。

関西アロマセラピストフォーラム http://aroma-kansai.org/

【クローズアップ】

医療とアロマセラピーの架け橋となるべく、補完・代替医療を、セラピストが所持する資格の種類を問わず、活動をサポートするKAF。今回の講演会のプログラムも様々な立場で、日本のアロマセラピー界をリードする講師がご登壇されました。
ここに、KAFの設立記念講演会の内容を一部ご紹介いたします。

「もっと五感をフル活用したセラピストになりませんか?」

〜(有)アロマティーク代表・中村あづささん〜

「香りってなんでしょうか?」という根本的な問いからはじまり、世界中の精油の生まれる現場の話を、多くのスライドとともに紹介。アロマセラピストは頭でっかちになってはいけない。もっと植物を知り、クライアントに感じてもらうことが一番重要なのではないか、そしてセラピストなら精油の良悪の判断は自分でできるように、と強調されました。婦人科領域でもアロマセラピストとして挑戦しており、自身も関わっているアロマセラピー分娩が紹介されました。

「認知症に対するアロマセラピーに期待できること」

〜鳥取大学医学部生体制御学講座・神保大樹先生〜

 鳥取大学医学部にて、認知症に対する非薬物療法の研究をされている神保先生は、認知症に対するアロマセラピーの有用性についてお話されました。実際に実験で使用したレシピや、認知症への対処についても触れ、今後も様々な精油で実験を続ける予定とのこと。KAFでは研究部顧問に就任しており、今後はアロマセラピストの研究の指導も担当します。

「アロマセラピスト育成への取り組み」

〜下川路さやかさん〜

 介護現場での経験からアロマセラピーに興味を持ち、セラピスト、講師となった下川路さん。医師と協力し、看護師へのアロマセラピー研修なども行っており、教育者としてアロマセラピスト教育に必要な課題などに触れました。アロマセラピストとして、現場で実際に働くためにはどんな資質が必要か、徹底的に洗い出すことで真のセラピスト像を見出し、この教育を行うために“キャラアロマテラピースクール”を2000年に設立。スクールからは、すでに2000人以上のプロのアロマセラピストを輩出しています。

「医療現場が、アロマセラピストに望むこと」

〜婦人科:大門美智子先生〜

「患者が心の癒しを求めているとわかっても、自分の時間に余裕がないために手を差し伸べることができないのが現状」と語る大門先生。医師・助産師・看護師の不足が社会問題にもなっている昨今、法的な問題もあり、一筋縄ではいかないが、アロマセラピストは医療従事者と患者の隙間を埋めることができる人材であると明言しました。


〜心療内科医:竹林直紀先生〜

現在、竹林先生はクリニックにセラピストを配置し、素晴らしい成果をあげています。
「心療内科領域で求めるセラピストに求めるポイントは、正しく、心身医学や解剖生理学、自律神経のメカニズムなど、十分な知識を持っていただくこと。 そして患者さんに寄り添える、コミュニケーションスキルです」とされました。


〜循環器・呼吸器科:村田正典先生〜

村田泰正クリニックでは、週に30~40名がメディカルアロマを受けています。施術を行うのは、日本アロマセラピー学会認定看護師3名、民間スクールの出身者1名のセラピスト。「ひょっとして我々は、アロマセラピーを知ることで医療や看護の本質に近づいているのではないかと思うことがあります」

医療に携わるアロマセラピストに求めることは、竹林先生と同様とした上で、「知識と経験を身につけてください。タッチすることで何かを感じ、患者さんを受け止めてあげてください」と語られました。


〜内科:春田博之先生〜

春田クリニックでは、疾病予防運動施設「パナシア」を併設し、10年前からリフレクソロジーやアロマセラピーを取り入れてきました。「下町でアロマが受け入れられるのか不安もありましたが、女性だけではなく、高齢者にもとても喜ばれています。癒しとは、最終的に心を開くことが出来るかどうか。皆さんとそれを探っていきたいです」

自著に「気づかいができる人ほど、なぜ長生きができるのか?」(現代書林)があります。この本では、春田先生の考案された四季体質論、アーユルヴェーダ、中医学などの伝統療法のノウハウを書かれています。「こういった伝統医学を勉強することも、優れたセラピストになるための近道だと思います」と語られました。

この他、KAFでは特別顧問として、京都府立大学大学院医学研究科の今西二郎先生が就任されています。

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